上田市の親なら活用したい
「子どもの人間力を育む」ための学びの場を紹介
子どもを育てる、ということ。
世間、地域の環境や、家庭環境、親子の在り方さえも
めくるめく変化していく世の中において「これだ!」という形や答えの無いものだと、いつも思います。
私は子育て中のお父さんという立場なので、それなりのコンセプトとビジョンを持って子どもと接しています。そして、日々過ごす中で感じることは
「自分の経験値は、あまり通用しない」
これは痛感しています。
「私の時はこうだった」ということが、極端に言うと「まるで違うことになっている」ということです。
冷静に考えると当たり前で、テレビと固定電話しか無かった時代に産まれた私が、スマホだAIだと言っている現在の子どもを育ててるわけです。
自分の親の私に対する育て方は、言うなれば昔のスタイル。その時の最新であり、今は昔の話ということ。温故知新として良いところを取り入れるというのはアリですが、そのまま活用することは今に合っていない。
経験したことをそのまま子どもに当てはめてみましたが、時代錯誤を感じています。
そんな中でも、僕は子どもにこうあって欲しいという姿があります。
「まっすぐに、軸をもって伸びてほしい」
ということです。
「素直に」「仲良く」「元気に」「まっすぐ」など、
今も昔も変わらないところ。そう考える方も多くいると思います。
そんな、私の希望を叶えてくれるであろう出来事がありました。
始まりは1本の電話でした。
トゥルルン トゥルルン
「はい、もしもし」
「おう!ユウキノスケ!元気か!」
「お久しぶりです!元気ですよ!」
「明日の卒団式、来れるよね!?」
「えっ!?」(そーいえば、そんなメール来てたな・・)
「えーーーーーーーと、はい!・・・喜んで!」
「じゃ、11時からだから。よろしくねーーー!」
・・・・・・。
私はこの少年団のOBです。
ちょっと縁あって、今回出席して欲しいという依頼がありました。
そしてそれを「ちょっと嫌だな」と思ってメールに蓋をしてなんとなく過ごしていたところ、キッチリと連絡を頂き、見事出席というカードを切らされてしまいました。
だって、メンドクサイじゃないですか。ほぼ関係ない人の卒団式出るの。
奥さんに一通り説明して、出席することにしました。
反応は当然ですが「えー、何で行くの?」です。
頭ボサボサだったので、早起きして理容室にて散髪とセットをしてもらう私。
まあまあ決まっています。(妻はドングリみたい、といいます)
こういうとき、行くとなったらとことん前向きに、何かを得て帰るという気持ちで臨めるのが私の良いところ!(自画自賛)と思い込み、会場へ向かいます。
当然知り合いもいつつ、ほぼ「この人誰だろう」状態で臨みました。
卒団式といえば身内の行事。出席者のほとんどは子どもとその親。
卒団の子どもの知らない人は役員か顧問という、偉い人的な方以外は来るところではありません。
私は見た目からして明らかに偉い人ではない。キングオブアベレージヒッターです。一般人です。
逆に不自然です。
でも、全く気にしないのが私の良いところ。
さて、卒団式が始まります。
まずは在団の子ども達(5年生以下)の進級式がありました。
これは割愛しますが、子どもが司会を務めて、全員ちゃんと大きな返事して
挨拶とかも前でしっかり話してました。
ここで感じたことは子どもが誰一人恥ずかしがったりしていないということです。
堂々としていて素晴らしい。
衝撃の卒団式
そして次は卒団式。
ここで、私のイメージを大きく変えてしまう出来事があります。
元々OBと申し上げました。私がこの団について抱いているイメージ。
良いところ
・あいさつが素晴らしい
・礼儀ができている
・みんなが真剣に取り組んでいる
大変なところ
・厳しい
・練習がつらい
・コーチが怖い
・野球で勝つためにが前提
・保護者も必死
・コーチも本気
・目指せ全国大会
まだまだありますが、概ねこんなことです。
そんなとき、卒団する子どもたちがひとりづつ紹介されて入場するのですが
「全員笑顔!!!」
え?そんなこと? と思いました?
これ、イメージ変えるには充分過ぎるインパクトです!
「やっと解放されるー」って笑顔じゃないですよ!
「楽しい!」「嬉しい!」という笑顔です。
私の時は、笑顔なんてタイミング無いです。キリッと、ビシッと。
言うなれば軍隊や警察の式典のような雰囲気です。
卒団生が6人しかいなかったんですが、一人ひとこと言う時も
全く恥ずかしがらない、堂々としている。
私は思いました。
日本人の95%は「スピーチが苦手」だと思っている。現実苦手な大人は多い。
だけど、この子たちは一人として恥ずかしがらず、人前で堂々とスピーチしている。
この少年団って、スピーチ力鍛えてるんじゃないか?って。
次に代表コーチから卒団生へ送る言葉があります。
長い子は6年所属、短くても2年半くらいは所属してます。
正直言うと、コーチにスピーチ構成という意味でのスピーチ力は無かったです。
ですが、6年間毎週しっかり見ていた。その想いがひしひしと伝わってきて、とても心が動かされました。これを、感動という表現以外思い浮かびません。
今年の子ども達は「勝つために自分たちで考えてプレーしていた」という言葉が一番刺さりました。
勝つために、自分たちで、考えて 野球するなんて、できてる少年野球あります?
野球チームに限ったことじゃない。
勝つために 自分たちで 考えて プレーしてる少年チームあったら、相当強いです。
つまり、コーチが練習の中で自主性育ててるってことに他ならないです。
その後に卒団証書をもらって子どもひとりひとりが在団生から言葉をもらい
贈る言葉を述べるというくだりがあるのですが
全員が例外なく、中学に進学しても野球を続けると明言している
こんなこと、私の時にはあり得ませんでした。
20人居たとしたら、5人くらいは野球から離脱してます。
厳しくてつらい、続ける意味合いが見当たらないという子どもがいたからです。
厳しくも楽しく教わっている。仲間との絆も本当に深いと感じました。
そのあと、子どもひとりひとりの映像が流れます。
もうここまで来るとほぼ初見の子ども達であるにも関わらず、
私まで感情移入して泣きそうでした
最後は、ひとつの映画を観ているかのようでした。
くどいようですが、私は部外者で参加しました。卒団式には身内しかきてません。
外に見せるための卒団式ではなく、身内で終わるだけの式のはずでした。
私が出席することがなければ。
こんな素晴らしい団体を、紹介せずにはいられません。
ここまで団体が大きく様変わりして進化している(野球の成績はちょっと低迷してますが)とは思いもしませんでした。
勝ち切れないのは人の数が圧倒的に足りないからではないかと。
現在、人が集まらないという話を聞きました。
野球人気の低迷や少子化が影響しているという見方もありますが、
私が持っていたイメージそのままの形で上田市内に蔓延してしまっている。
そのせいだと思います。
強くて厳しくて辛い。だから選択しない。
そんな昔のイメージが払拭されないのは非常に残念ですし、この団体を子育てに活用しないのは、
勿体ないを超えて上田市の損失です。
そう思う、素晴らしい卒団式でした。
保護者会長の言葉もありましたが、その中で言っていたこと
野球は他のスポーツに比べて、保護者の負担が大きいと言われています。ですが、接する機会が多い分、その見返りとして返ってくるものも多くあります。また、節目節目で子ども達の成長を祝える(卒団式など)という行事を団として行ってくれるのも有難いことだと思います。
確かに、送り迎えだけであとはお任せという組織や団体も多くあるのでしょう。
それはそれでよいと思います。この少年団もそのスタンスで預ける親御さんもいるようです。
私の頃の保護者会はそんなことあり得なかったということもあります。
わざわざ「保護者との取り決め」を書面にしちゃうくらい。
やっぱり色々とあったんだなぁ・・・と感じる。
まとめると
子どもの人間力を育てるには持って来いの「塾」です!
野球はとりあえずオマケくらいで良いかもしれません。
目先の勝ち負け、野球技術の習得ではなく、人生を生きていく上での「軸」づくりをいかにして外の力を活用しながら子どもに身に着けてもらうか。
そういう観点で見た場合
・人前で話す「スピーチ力」が身につく
・自主性が身に付き、「前向きに取り組む力」がつく
・厳しくも楽しく、「仲間との絆を作る力」を育む
これが身に着けば、子どもにとってこの上ない基本ができると思います。
この感動が少しでも伝わることを祈っています。
私の私見が、ガッツリと入っています。
上田市近郊で子育て中なら、一度は観に行った方が良いと思います。
色んな団体があります。実はみんなこの位のクオリティなのかも知れません。子どもの健全育成がベースのはずなので。
だとしたら、余計使わない手は無いですよね!
上田市にも野球に限らずスポーツ少年団が数多く存在しており、スポーツで選択することが可能です。
こういった団体をいい意味で活用して、子どもの基本を創っていく。
1度しか無い子育てライフ、色んなところをまわって検討するのも楽しいと思います。
これを読んで頂いた方のお子様も、元気にまっすぐ育ちますように!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
クリックしてもらうとはげみになります。