Hi.How'er you doing?
司馬遼太郎先生の著作「竜馬がゆく」を通して、感銘を受けた坂本龍馬の生き方。
心に残った場面を書きます。
新装版竜馬がゆく(1)62頁より
(金とは、むずかしいものだ)
正直なところ、うまれてこのかた金に不自由したことのない竜馬にとって、これは強烈な経験だった。あれだけの金で大の男が犬のように平つくばるとは、はじめ考えてもいなかった。
(旅は世の中を教えてくれる、と兄は言ったが、これも修行のひとつかな)
同郷の岡田以蔵に、偶然に辻斬り未遂に合ったのちに、事情を聞いた竜馬が、以蔵に自分の持ち金の半分をポーンと渡した。その一連の出来事で竜馬が感じたことです。
-現代においても、お金には一定の価値がある。人は何故、お金を必要とするのか。
食べるものが手元に無い。そして持ち金もない。こういった追い詰められた状況、僕にも経験があります。でも、趣向品はその手にいくつも持っている。散財してお金が底をついたのは、自業自得なところもある。
そんな時に、お金を無心してくれたら、大の大人である私は、犬のようにに頭を下げるかも知れません。
生きていくため、そのためのみでは、実はお金はさほど必要としない。
特に日本という国においてはそうだ。
「贅沢に」「楽して」「幸福に」生きたいと願うが故にお金が必要となる。
そして目先のお金に目が行き過ぎる結果、真逆に生きていることに気づく人も多い。
お金があるから幸せなのではなく、お金を用いて何をやるのか。成したいことに必要なお金は、その生き方に伴って必ず回ってくるものである。
まさに竜馬はそういう人生のように感じます。
このすぐ後、このやりとりのおかげで、竜馬にお金では買えない新たな縁があります。
色んな欲に目が行ってしまうものですが、何のために進んで行くのか。ただそれ一つで思うほどお金は要らないのだと思います。