妻の実家は、僕の第二の故郷。
故郷というと大げさになるかもしれないけれど、妻が幼少期から長きに渡り過ごした場所であるから、軽んじる場所ではない。
それは第三、第四になるかもしれないけれど、僕の故郷の一つとして数えるべき場所だ。
お盆も近づいているのだけど、その前に家族みんなで泊まりに行った。
車で1時間もかからない同じ県内であるから、そこまでかしこまる事もないのだけど。
最近は息子が野球を始めたこともあり、あまり顔を出せていない。
この日も午前に野球があり、午後に行くというスケジュールだった。
孫の顔を見てワイワイ楽しむということ自体に価値があると思うから、長い時間でなくても顔を出せるというのは良いことだったと思う。
夕食は、お寿司を食べるという事になった。
子供たちのリクエストもあり、スシローのお持ち帰り注文をすることとなる。
ネットオーダーして、予定時間に向かうとキャッシュレスで受け取り。
実にスムーズな世の中になっている。
僕がスシローにお持ち帰りを取りに行った。
17時半に予約したのだけど、10分くらい早く着いてしまった。
早く着いてしまったのだけど、お持ち帰りは少し早めに作ってくれているので、店内に入ってみる。この時間帯でも満席、待っている方々はソーシャルディスタンスを保てるくらいで座っていた。
さすが、勢いのある回転寿司チェーンだ。
そんな店内を見ながら、店員さんに一応尋ねてみた。
残念ながらまだ出来ていない様子だったけど、本当にほどなくして、おおよそ1分、ほぼジャストタイミングというべき早さで「お待たせしました」と言って頼んだお寿司が運ばれてきた。
「ちょっと早く来すぎてしまいすいません」と言いながら受け取る際に、
その店員さんは「今、出来立てホヤホヤなので美味しくいただけますよ」と、言って渡してくれたのだ。
このコメントが、すごい素敵だと思った。
実際味なんてそんなに変わるもんじゃないだろうとは思うのだけど、こういった一言を自然に添えてくれる人間力って素晴らしい。
出来たてホヤホヤを家族みんなでいただきます。
そんな風に思いながら、第二の故郷へ向かった。