やきゅいく

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僕は周りの支えのおかげで今がある。大腸内視鏡検査で思う事。

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今日は年に1度の検査の日だった。

厳密には1日では検査が終わらないため、2日に分かれるけど、そこら辺は割愛したい。

 

大腸内視鏡検査は、今回で8回目になる。

この若さで(若くもないけど)大腸検査を8回もやるというのは、マイノリティではないだろうか。

大腸内視鏡検査は、前日から準備が始まる。

前日は少年野球だったのだけど、お昼に帰ってきて大腸検査用の食事を取る。そしてその日の夜も検査食を食べた。

検査食は毎回同じメニューだ。

これは贅沢な話だけど、たまには変化球が欲しいなと思う。

 

「あぁ、これこれこの味!」という言葉の意味合いがちょっと違う。

おいしいうれしいこの味!ではなくて、あーこの味だったよね、と言う意味合いだ。

提供側としては、よっぽど材料が枯渇でもしない限り、開発するメリットは薄いのだろうけども。

 

翌朝は、モビプレップという下剤を飲む。

お腹の中を空っぽにする飲み物型の下剤だ。

その量、1.5から2リットル。

子供たちは興味津々で、「これ何これ何、おいしいの」と言ってくる。

これはお腹を空っぽにする薬なんだよスポーツドリンクをちょっとマズくした感じかな。お父さんは全然イケちゃう。といった説明をする。

子どもたちは、ふーん、そうなんだ。と、興味が大して無い様な感想を発する。

いつもと違うものが目の前にあるから、社交辞令としてかまってやるか、というリアクションを感じつつ、2時間かけて水と飲みながら、トイレと居間を往復するのだ。

そんな感じでお腹を空にして病院に向かう。

出発の時に「いってらっしゃーい、頑張って来てねー!」という娘の元気な声に後押しされる。こういう時にちゃんと言葉を掛ける事ができる娘の人間力は素晴らしいと、いつも思う。

 

病院に着くと、いよいよ大腸検査だ。

毎年のことで慣れてるつもりなので、あれこれ言われる前に血圧を図ったりしておく。

一刻も早く終わらせたい気が満々なのだ。

 

去年もやってることだから大丈夫大丈夫、とは思いながらも、やっぱりいざ始まるとなると「何かあったらどうしよう」という不安は、多少なりともある。

お尻に薬を塗り塗りされて、いよいよヘビみたいにニョロッとしたカメラがお尻に入ってくる。

(はぁー、何もありませんように。お酒も控えめにしますので、なにとぞなにとぞ。)なんて事を考えながら、お腹の中をカメラが這いずり回る。

その静寂の時間の中で、先生が「あっ」とか「これは」とか「ボソボソ・・・」なんていう、そういう言葉に過敏に反応してしまう。

これはやっぱり、心理的には当然だと思う。

あの場面で平然と居られるメンタリティを身につけられたら大物だよなと思ってしまう。

 

検査は、最初にカメラを大腸の最深部まで差し込んで、そこから徐々に戻っていくという方式がとられているようだ。

奥まで行くのがちょっと大変なんだけど帰りは痛みは全くない。

検査の間は自分の大腸がモニターに映し出されているので、それを見ながらドキドキしている。

ここ、大丈夫だよね。これポリープじゃないよね。とか、少なからず不安はある。

でももう8回も大腸を見ているから、見ただけで僕の中でもこれは大丈夫だな、これは問題なさそうだという判断が、何となくつくようになってきている。

結果は今回も問題なしだった。嬉しい限りだ。

 

無事に検査も終わり、院内にあるコンビニで前日からの空腹を満たしたいと思ってチキンカツバーガーとコーヒーを買った。

お腹が空ききって食べる食べ物はおいしいはずなんだけど、今日は空腹のピークが過ぎてしまっていて、一口目から思ったほどの感動はなかった。

そして、無事に検査が終わったことを妻に電話したところ、何やらテンションが低い声で電話に出た。

妻はぐっすり昼寝していた。

毎回生きた心地がしないという検査日だったのだけど、妻もさすがに、もう慣れたものだなと思った。

これは良い事だと思う。

 

いちど病気になってしまったものを取り返すことはできないんだけど、教訓にして毎日過ごすことはできる。

年に一度の良い振り返り、立ち帰れる時間だと捉えている。

 

どんなに大きな志とか夢があったとしても、体がなければ人生を続けることはできない。

 

息子に救われたので、今、僕は生きている。

息子の誕生日。彼に僕は救われた。 - dag-out ダッグアウト

 

僕は周りの支えのおかげで今がある。

そんな感謝をいつも思い出させてくれるのが、8月だ。

それを忘れずこれからも過ごしていきたい。