朝、グラウンドへ向かう途中には雨がパラついていたけれど、天気は概ね晴れていた。
お盆明け初の、練習と試合だった。
土曜日は練習を半日、日曜日は市内のチームと練習試合。
県外への出張がある親御さんは子供も含めて自粛したり、なにかと不便ではあるが、活動がなんとか出来るだけでも有難い。
土曜日の練習は、概ねやりたい事はできた。
低学年練習の大きな障害は、みんな自由気ままなのでタイムスケジュールを組んでも予定通り行かない事が多い。
集中力が持たないので、楽しさやゲーム性を取り入れたり、休憩を多めに取って対応するしかない。
ひとつ大きな収穫は、全体で守備練習があったのだけど、ランナー役を低学年組がやれた事だ。
いつもの練習では、主に一塁ランナーでの練習くらいしか出来ない。
実際にベースに立って、リードしながらの打球判断は実戦に即しているし、どの子がどのレベルまで達しているのか、ゆっくりチェックできた。
手で転がしたボールはしっかりと捕れるようになったけど、ノックはまだまだというところ。
基本の形を徐々に覚えてもらったり、どうしたら効率が良いかも自分たちで閃いてくれたら・・という方向に持っていけるように、こちらに工夫が必要だと思う。
考えるな、感じろではなかなか定着しないと思っている。
日曜日は練習試合だった。
試合を見ての感想は、目的がどこにあるのかで結果が凄く変わるし、なんのためにが無いとやっても意味ないかも知れない、ということだ。
低学年は経験という意味合いが強いのであまり勝ち負けは気にしないのだけど、それでも試合では「何をしたいか」が大事だと思う。
高学年ともなれば、課題を何か出すべきだと思う。
各自が目指したいもの、それが難しければ、チームとしての課題とその達成。
普段はベンチでスコアを書きながらワーワー声を出すのだけど、今回は黙っているようにした。
みんな、どんな動きで何をするのか。
練習試合ということもあり、何となく闘志も存分にない気がするし、ただゲームをやっているという感じが凄くあった。
ゲームの目的は、相手より一点でも多く取って、相手よりも一点でも少ない失点で終えること。
これが野球なんだけども、所詮は練習試合だからなのか、そういう意識がないのかも知れないなと感じた。
大事なことは勝ち負けではないけれど、その時間その場所で、何を意識して取り組むのかという事。そういう事を積み重ねて指導して行く事が大切なんじゃないかと、凄く感じた。
結果、子どもたちが勝つ事に関してとか、ゲームに対しての取り組む姿勢が主体的になるのだと思う。
低学年の子どもたちには「5本でも10本でも、100本でもいいから、毎日素振りしてきてね」と、伝えた。
野球に対する可処分時間を増やして行く事がまずは良いかなと思う。