先日、少年野球の新人戦に出場したのだけど、そこで凄い監督を見つけた。
凄いというのは、良い意味でない方だ。
アップの時から、良く怒鳴るなぁと感じてはいたのだけど、試合になったら顕著だった。
子どもに対して怒鳴り散らす。
「何やってんだ、バカ!」なんて言葉まで飛ぶ。
時代錯誤も甚だしい。
聞いてみると、悪い意味で評判の監督だそうだ。
率直な感想は
「まだ居たんだ」
昭和から平成初期にはそういう指導者もいた。
そして、そういう輩の生き残りが野球のイメージを失落させて、野球の競技人口を減らしている要因の一つであることは間違いない。
そういう大人の姿を見ると、改めて考えさせられる。
大人達は何故、子どもに野球を指導するのか
大人と子ども、野球に何を求めているのか
その答えは、多様性を秘めている。
人それぞれ答えが違う。
100人いれば、100の答えがある。
目指すところを共有して、楽しむ。
個人の自主性を発揮できる場にする。
その支援をするのが、指導者なんだろう。
そして、指導者が技術を指導する時代は、終わりかけているとも思う。
技術的な事は、動画で見れる。
場合によっては、動画の方が正しい。
主体性があれば、上達は自分で出来てしまう時代だ。
そのフォローや、経験した際のサポートとして、リアルな監督や指導者が必要なんだろう。
どちらにしても、罵声や公開説教メインの指導では、多分子どもたちが将来的に野球を長く続けない。
よっぽど野球が好きという惰性か、次のカテゴリーで良い指導者や仲間に出会えるか、そんな可能性が必要だ。
反面教師となるけれど、相手チームの子供達に同情を感じずにはいられない。
笑顔で野球をするということは、今後のスタンダードになるかもしれない。